株入門者や初心者向け低位株や仕手株等の専門用語解説

口座を持っている証券会社で配信されるニュースや、トレーダーが書き込みをしているブログなどを見ると、初めて株取引をする株入門者や最近取引を始めた株初心者にとってはわかりにくい言葉がいくつも出てくることがあります。
理解を深めるためには専門用語がどのようなものを指すのか理解しておくようにしましょう。
特にどのような株のことを指しているのか理解するために、大型株、中型株、小型株、低位株、ボロ株、仕手株、注目株、割安株など種類を指す言葉は重要です。
大型株、中型株、小型株は東京証券取引所一部に上場されている約1700社を時価総額や取引量のランキングによって3つのグループに分けた言葉です。
これらのグループによって同じ日、同じ時間帯でも動きが異なってくることがあります。
それは時価総額や流動性によって売買をする市場参加者が異なるためです。
大型株だからと言って売買するのに必要な資金が高額になるとは限りません。
発行部数が多ければ手ごろな価格で売買できるものも存在します。
大型株はランキング100位以内の会社ですが、東証の時価総額のうち約60%を占めており、400位までの中型株が30%、残りの約1300社が10%になります。
大型株はまとまった資金のある銀行や保険会社と言った機関投資家が売買をしていますが、売り注文も買い注文も量が多いため取引が盛んでも値動きが少なくリスクが少ないのが特徴です。
しかし小型株は取引高も少ないため、少しまとまった金額の注文が入るだけで、大きく値動きをすることがあります。
もともとの株価が低ければ少し動いただけでも値上がり率ランキングに入ってくることもありますが、値上がり率ランキングに食い込んできたからと言ってすぐに売買するのは危険でしょう。
取引量の少ない会社では購入後売るときにも買ってくれる人を待たなくてはならないため、自分の期待する株価で取引ができなくなってしまうこともあります。
低位株やボロ株、仕手株、注目株の違いや特徴
大型株、中型株、小型株は時価総額の大きさで判断されるため、1株当たりの株価は関係ありません。
大型株の中にも発行部数が多ければ1株あたりの価格が安いものもありますし、小型株にも高額なものがあります。
一方低位株は1株あたりの価格が低い株のことを指します。
数百円程度のものも多く、さらに安い株はボロ株とも呼ばれます。
株入門者の中には小型株と低位株を同じものだと思ってしまう人もいますが、実は意味は大きく違っているのです。
価格も安く流動性も低い株の場合、突然大量の資金が流れ込むことによって高騰、暴落をする「仕手株」にされることがあります。
これはある程度の資金量のある投資家やヘッジファンドが、価格を操作することによって利益を出そうとするものです。
企業の業績とは関係なく株価が上下するため、一種のギャンブル相場のようなものができあがります。
業績があまりよくなく注目を集めていないような株ほど仕手株にされることが多く、こうした相場に手を出すのはリスクが高くなります。
高騰している株もいつか暴落することになるため、決済するタイミングを逃してしまうと塩漬けすることになるからです。
注目株とは、ニュースなどで話題に上がっている銘柄のことを指します。
企業の業績が上昇したりチャートから見て買い時になった銘柄や、反対に売り時になった銘柄が注目株として取り上げられることも多く、たくさんの人が閲覧するようなニュースで話題になると投資家も集まりやすくなります。
株入門者や株初心者はこうしたニュースなどで情報収集をして取引をすると良いでしょう。
注目されている株は取引高が伸びますので、レンジ相場から脱して価格も変わってくる可能性が高くなります。
株入門者の場合は少ない資金で取引をする人も多いので、売買しやすい低位株の中でも価格の安定している大型株を狙って、資産運用をすると良いでしょう。